寵愛姫 1
「どうしてぇ~??」
「どっかで聞いた事
あるような気がして…」
「僕達やっぱり有名だね~
慎吾。」
…有名??
有名人なの?
この人たち。
たしかに顔は
人波上に整ってるけど…
「僕達、ブラックの
幹部なんだ~」
「…ブラック…??」
「うんッ!!」
「…有名なバンドの
人たちですか…??」
やっぱ…知り合いなわけないか…
ブラック…
聞いたことないな。
その瞬間、空気が
固まった。
龍ちゃんも慎吾も
固まっている。
あれ…??
間違っちゃった??
バンドじゃないの…??