寵愛姫 1
「あの…」
「何~??」
唄を元気に
口ずさんでいた
龍が答える。
「どこに向かってるの?」
「ん~それは
着いてからのお楽しみだなぁ」
そう言ってまた
唄を口ずさみ始めた。
はぁ~。
ダメだこりゃぁ。
ってかどうして私
こんなことになっちゃったの??
イヤイヤ…
ついさっきまで
普通に授業受けてた。
それで、前に居た龍が
ちょっと付いてきて
って言ったから
席をはずして…
で…この状況…。