寵愛姫 1
私が背中を向けて
帰ろうと扉に向かうと
必死にとめてくる
龍たち。
「ちょちょ…
待ってよ~
なんで帰ろうとするの~??」
私の腕を掴んできた龍。
うぅ…さすが男の子。
所詮女の私には
掴む力が強すぎて
離したくても離れなかった。
「だって女禁なんでしょ??
うち、女だし…いちお…。」
それなのに
のこのこと着いてきてしまった…
うちも落ちたもんだなぁ。
二人は顔を見合わせると
私の方を向いてニコっと笑った。
「それなら関係ないよ。」
「はッ!?」
そう言って私の腕を
ぐいぐいと引っ張って
階段をあがっていった。
ちょ…ちょっとまってよ――――ッ!!!!
誰か~
ヘルプミ~~~~~