寵愛姫 1


「…にすんだテメェ…」


すっごく怖い顔で
睨んでくる。



う…怖い…


でも負けるわけには
いかないもんねッ!!


「高校生はタバコ禁止でしょ!?
あんたはそんなんもわかんないわけ?」


「チッ…あんたじゃねぇ…」


「は・・・??」


「雨宮 連司だ。」


「…知ってる。」


「…」


なんなの??
いきなり自己紹介。
しかもこの状況で?

塚、知ってるし。


「連司って呼べ。」


「なんで?」


「いいから。」


「…わかった。」


「お前の名前は?」


「…佐々木 遥…」


「フッ…そうか…」


あ…また笑った。
連司はやっぱり
笑った顔の方が似合うよ。



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