寵愛姫 1


あ…


「今…何時??」


「今?今は~8時だけど…」


8時…


マジで…??


急いでスクバから
携帯を取り出して
履歴を見ると…


着信:20件


メール:36件


…ヤバい…


確実にヤバい…


そう思っていると
再び携帯が鳴った。


もちろん相手はあの人…


はやく…はやく…


携帯をそのままにして
ポッケの中に入れた。


ポッケの中でまだ
震えている携帯。


「ごめん…うち帰る…」


「もう帰っちゃうの?」


「うん…用ができちゃって…」


「…送る…」


そう言って立ちあがった
連司を見てビックリしている二人。


どうしてそんなに
驚いているのか
聞きたいところだけど
今は時間がない。


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