あなたのベッド【完結】
「空?!!」


ガタン!



思わず席を立った勢いで
椅子を倒してしまった




「なんだ?これ。」

空の発した言葉。



「いいからいいから。」

咲人が無理やり空を椅子に押し込んだ



「空。この子が俺の彼女、寧々。
友達のリカちゃん。」



あたしには咲人の声が遠かった




ただ

ただ・・・


なんでここに空がいるの?

そればっかり頭の中を駆け巡る



「で、コイツが空。」

咲人が空を親指で指差す



「寧々、空と知り合い?」



「え?」




突然振られた言葉と
みんなの視線。




「あ・・・うん・・」

あたしは空をチラッとみた




「家が近所なんだ。だからびっくりしたんだよな。」



「うん」


なんであたし
こんなに焦ってるんだろう。




空の言葉に少しだけ

落ち着きを取り戻す。
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