あなたのベッド【完結】
「昨日何してたの?」


ドキドキ…する

嫌な緊張だった


「え?仕事だけど…」


嘘でしょ?



だけど



あたしを信じさせてよ


願うように続けた



「リカがね、昨日映画館で咲人みたって…」



「え…?」




ホラ…



何にも言えない?



やっぱり



嘘だから?




「実はさ…
妹にみたい映画があるから付き合ってくれって頼まれたんだ…」



妹?



「じゃぁなんで仕事なんて言ったの?」



最初からそう言えばいいのに



「ごめん…

いきなり頼まれたから話す時間なくて」



嘘?



ホント?



「わかった…
もう嘘つかないでね」



「うん。本当にごめん。」



電話を切り


あたしはすぐに部屋を出た
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