あなたのベッド【完結】
その週末

お隣さんには
また翔ちゃんが帰ってきていた



ママから聞いたあと
あたしは翔ちゃんに会いにいった



「翔ちゃんまたいる〜」

あたしが笑うと


「今日は仕事で近くまで来たんだよ。」

そう言って翔ちゃんはお昼を食べていた



「なぁんだ、遊んでくれるのかと思った」

ふざけて言ってみると…



「あれ?
こないだの彼氏はどーした?」



うっ…



「はぁ〜…」


あたしは大袈裟に凹んでみせる



「えっ?えっ?

俺マズイこといった?…なぁ空。」



「俺に振るなよ」

雑誌を見ていた空が
ボソッと呟いた



「ウソウソ!あたしなら大丈夫だょ

空が慰めてくれたし全然平気。」

あたしは笑いながら手をブンブンふった


「ヤバい。
これから友達と約束あるから
そろそろいくね」


あたしは慌ててソファーをたった


「翔ちゃんまたね」


「あぁまたな」


「空も、じゃぁね」


「おぅ」

リビングをでて
玄関から2階にいるおばさんに叫ぶ



「おばさん、お邪魔しましたー」



「あら、もう帰るの?また来てね」



「はーい」


あたしは急いで

自分の部屋に戻った
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