あなたのベッド【完結】
*空 side*

「相変わらず…寧々がいると賑やかだな」

兄貴がそう言って笑った



「そうだな…」

寧々が駆け抜けていったリビングのドアを見つめた



「慰めた…ね〜…」


兄貴が呟く







「で、どうやって慰めたの?」



なにいってんだ?



「昔みたいに抱き締めてあげた?」


兄貴の言葉に
ブワッと熱くなる



「あはは…空わかりやすすぎだろ」



身体中が熱くなったようだった


「うるせーよ」


「昔から…寧々は泣きたいときは空のトコへ行くんだよな。」


だからなんだよ



「お前はそんな寧々を、泣きそうな顔で抱き締めてた。
そろそろ気づけば?」



は?



「なにを?」



兄貴が深いため息をおとした



「寧々の辛い顔をみるのが辛かっただろ?
悲しい顔をみたくなかっただろ?」



たし・・・かに・・・




俺は
寧々の泣き顔が嫌いだった…
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