あなたのベッド【完結】
手にある携帯で
そのまま空に電話をかけた
purururu・・・
「はい。」
「空?今どこにいる?」
受話器から聞こえる車の音
あ。外かな?
「寧々?
なにかあったの?」
「うん。」
ママがいないことを伝える
「あぁ
そーなんだ・・・」
「空のおばさんたちもいないしご飯どうする?」
いつもの会話だった
私たちには
当たり前の会話だった。
少しの沈黙のあと
空が口をひらいた
「ごめん。
俺今日予定あって。」
「あ、そうなんだ。」
「あぁ。今リカちゃんと待ち合わせしてるんだ」
リカ?
いつの間に?
「わ、わかった。
いいよ、大丈夫。」
「悪いな。」
「ううん。じゃあ楽しんで。」
明るい声で伝えると
急いで電話を切る
”悪いな”
空の声が何度もリピートする
悪くなんてない
別に空が悪いことなんて
何にもないんだから
それなのに
面白くない自分がいた
当たり前だったことが
当たり前じゃなかった…と
なんだか
すごくショックだった
そのまま空に電話をかけた
purururu・・・
「はい。」
「空?今どこにいる?」
受話器から聞こえる車の音
あ。外かな?
「寧々?
なにかあったの?」
「うん。」
ママがいないことを伝える
「あぁ
そーなんだ・・・」
「空のおばさんたちもいないしご飯どうする?」
いつもの会話だった
私たちには
当たり前の会話だった。
少しの沈黙のあと
空が口をひらいた
「ごめん。
俺今日予定あって。」
「あ、そうなんだ。」
「あぁ。今リカちゃんと待ち合わせしてるんだ」
リカ?
いつの間に?
「わ、わかった。
いいよ、大丈夫。」
「悪いな。」
「ううん。じゃあ楽しんで。」
明るい声で伝えると
急いで電話を切る
”悪いな”
空の声が何度もリピートする
悪くなんてない
別に空が悪いことなんて
何にもないんだから
それなのに
面白くない自分がいた
当たり前だったことが
当たり前じゃなかった…と
なんだか
すごくショックだった