あなたのベッド【完結】
仕事を終え真っ暗な道を歩いて帰る


途中コンビニによって
ご飯とビールを買った


なんだか無性に飲みたい気分だった





家に帰ると
シーンとした部屋は暗くて冷たい



その全てが

またあたしを寂しくさせる。




”とりあえずお風呂はいろ”




冷えきったからだを
まずは温めることにした


荷物を置き
そのままお風呂へ向かった


ポカポカした身体で部屋に戻りビールをあけた




身体中に染み渡る冷たさが
心地良かった




はぁ〜



1週間の疲れがどっとくる

ビールを2缶あけたところで携帯がなった




”着信 空”




あれ?


空じゃん。




「なぁに〜?」



「どこ?」



「おうち。」



「おまえ、酔ってんな。」



「酔ってないよ〜」
明らかに酔っている声で返事を返す


「DVD借りてもう帰るけど一緒にみる?」


あれ?



「リカは?」



「もう別れた。」


そうなんだ。

なんだか拍子抜けしてしまった



「みる〜。行く〜。」



「じゃぁ30分後来て。」


「わかったよ〜」
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