あなたのベッド【完結】
*空 side*

仕事が終わって
リカちゃんとの待ち合わせ場所に向かう


食事をして俺の家の前に来た



本を貸して欲しいというので
俺は部屋までとりに行く

目的の本を手にして再び外へ出た



リカちゃんを駅まで送ろうとしたとき



「・・・リカ?」




寧々・・・


久しぶりに寧々の顔を見た気がする



「これからリカちゃんを駅まで送るところなんだ」


そう言って寧々を見つめた



・・・?



どうした?

なんだかいつもの寧々じゃない気がした



そそくさと部屋へ入った寧々に
少しだけ違和感を感じた


こないだから様子がおかしい



まぁ無理もないか。

一緒のベッドで朝を迎えたんだからな



でも何にもなかったんだ






何にも・・・




「リカちゃん、いこっか。」

リカちゃんの先を歩いて駅まで向かった。



リカちゃんと歩く道でも
俺の頭の中は寧々のことばかりだった


駅についてリカちゃんと別れ、
家までの道を折り返す


”寧々のところ、寄ってみるかな・・・”



少し早足で寧々の家へ向かった。


***

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