あなたのベッド【完結】
「じゃぁね。」


家の前で空に右手を振った





「おやすみ。」


一言、そう言って家に入る空。




バタンと玄関を閉めて
そのドアに寄りかかる




どうして気付いてしまったの?


どうして今更・・・。




幼なじみのままでいられたらよかった。



空の笑顔も

言葉も・・・



今までのように

まっすぐ受け止めたいよ。




”好き”って気持ちは

いらなかった。




好きの気持ちが

こんなに鬱陶しく感じたのははじめてだった




深いため息が漏れる。


あたしは

どうしたらいいのだろう・・・





見つからない答えを

毎日毎日探してる気がする



とても”好き”なんて言えないよ。




だって

ずっと




こうしてきたんだから。
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