あなたのベッド【完結】
page14 christmas eve
週があけて仕事が始まる



クリスマスイヴまで
あと5日。


ラストスパートをかけるかのように
ますますイルミネーションが華やぐ




電車に揺られていても


仕事中でも


空のことばかり考えてしまう


空はクリスマス・・・
どうするのかな。






「寧ーー々!」


「きゃっ。」


お昼を食べようとすると
後ろからリカが抱きついてきた



「リカ〜。びっくりさせないでよ〜」


「ごめんごめん。」


「リカもこれからお昼?」


「うん。一緒にたべよ。」




少し遅めの社食はわりと空いていた。


リカと向かい合って席に着く



「ねぇ寧々はクリスマスの予定は?」



「決まってなーい」



「そうなの?珍しい。」
そう言って笑うリカ


「リカは?」


平然と聞いてみたが
心臓はいつもより大きな音を立てていた



「う〜ん・・・」


「ん?何?」


「実はね・・・寧々に相談があって。」


「なに?」

なんだか嫌な予感がする



「あのさ・・・空くんの予定聞いてもらえないかな。」

ドキンと心臓が高鳴る



「リカが聞けばいいじゃん?」

精一杯明るく振る舞う


「うん、メールしたんだけどさ・・・
返ってこないんだよね。」

明らかに凹んだ顔をするリカ

「え?」



「予定なかったら会いたいと思ってメールしたの」



「それで・・・返信ないの?」



「うん。だから寧々に直接聞いて欲しいんだけど。」



返信ない・・・めずらしいな。



「よろしくね。」


「ええぇ?!」


ニッコリ笑顔を向けられて
断るタイミングを完璧に失ってしまった
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