あなたのベッド【完結】
二人向かい合ってする食事はいつもと変わらなかったけど

バレンタインという日がなんだかくすぐったかった




食事が終わってトリュフが入った箱を

空に渡した



「え?まだあんの?」



「こっちがメイン」


箱をあけた空がひとつ口に運ぶ



「おいしい。」




その言葉に

思わず笑顔になる




「寧々。ありがと」




空があたしの髪の毛を

くしゃっとした







”空が好き”







心で呟く







「空が好き・・・」






気持ちが言葉になってこぼれ落ちた





同時に空にぎゅっと抱きついた。
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