片想い中。
(…小川くん、小川くんってばぁ)
ん…誰か、俺の事呼んでる?
…あと5分くらい、いいだろ。
(フーッ。)
「……ぅっわ!」
びっくりした…。
耳に息を吹き掛けられたのも驚いたけど。
その行動をしたのがなぎさだと分かった瞬間、心臓が音をたてている。
どうやら、先生にあてられたらしい。
自慢じゃないけど俺は、勉強がそこそこできるから…
これくらいの問題なら余裕だった。
でも、答えている間もなぎさのことばかり考えてて…。
これから2ヶ月間も隣の席で、俺の心臓はもつのだろうか?