糸を手繰って
また3人での帰り道。
あたしは謝るタイミングを測ってたんだけど、それが余計にあたしを無口にさせて、雰囲気が重くなってしまった。
もうこうなったら早い者勝ち!と意気込んで叫ぶように先輩を呼んだ。
『ヨッシー先輩!あの!』
声の大きさにびっくりして立ち止まる先輩。
そして、隣にはリンカ。
『ミチカ、ここ目立つんだけど。』
言われてみればここは駅へと向かう道で同じ高校の生徒がたくさん通ってる。
でも、今言わなきゃ。
そんなあたしの思いに気付いたのか、先輩は優しく諭してくれた。
『リン、ちょっとくらいならいいじゃん?こっちに寄ろっか。』
そう言ってあたしの背中に手を添えて道の端に導いてくれた。
『あ、ありがとう。』
ジェントルな先輩にドキドキしてしまった。
また先輩の赤い糸が目に入る。
リンカがポツリとつぶやいた。
『ヨッシーってミチカには優しいね。というか、キャラ作ってない?』
それを聞いて妙に焦りだす先輩。
『何言ってんだよ。初対面で恐がらせちゃったし、多少は気を遣うっつーの!ミッチーはお前と違って繊細だしな。』
気を遣われてたんだ。
なんだろう、モヤモヤが広がっていく。
あたしは謝るタイミングを測ってたんだけど、それが余計にあたしを無口にさせて、雰囲気が重くなってしまった。
もうこうなったら早い者勝ち!と意気込んで叫ぶように先輩を呼んだ。
『ヨッシー先輩!あの!』
声の大きさにびっくりして立ち止まる先輩。
そして、隣にはリンカ。
『ミチカ、ここ目立つんだけど。』
言われてみればここは駅へと向かう道で同じ高校の生徒がたくさん通ってる。
でも、今言わなきゃ。
そんなあたしの思いに気付いたのか、先輩は優しく諭してくれた。
『リン、ちょっとくらいならいいじゃん?こっちに寄ろっか。』
そう言ってあたしの背中に手を添えて道の端に導いてくれた。
『あ、ありがとう。』
ジェントルな先輩にドキドキしてしまった。
また先輩の赤い糸が目に入る。
リンカがポツリとつぶやいた。
『ヨッシーってミチカには優しいね。というか、キャラ作ってない?』
それを聞いて妙に焦りだす先輩。
『何言ってんだよ。初対面で恐がらせちゃったし、多少は気を遣うっつーの!ミッチーはお前と違って繊細だしな。』
気を遣われてたんだ。
なんだろう、モヤモヤが広がっていく。