糸を手繰って
あたしは無意識に顔を歪ませていたらしい。
それに気付いたリンカが慌てて言った。
『あ、ごめん。ミチカ話すことあったんだよね?口挟んでごめんね。』
『ううん。いいの。えっと先輩?』
なぜか顔がほんのり赤い先輩は『なに?』と言って頭をかいていた。
目が合わない。
『昨日のことだけど、突然帰ってビックリでしたよね。すみませんでした。』
『あ、いや。俺も調子のりすぎたし。ごめん。』
『それと、あたしに気を遣ってもらわなくていいですから。無理に一緒に帰ったりもしなくていいですし。』
『え?あ、なんか勘違いしてない??さっきのはそういう意味じゃ…』
『だったらどうしてキャラ作らなきゃいけないんですか?リンカには見せてもあたしには素の先輩を見せられないってことですよね。』
次第に語気が強くなるあたし。
リンカが珍しくオロオロしだした。
『あのね、ミチカ、あたしが変なこと言ったから気にしてるの?』
『リンカは悪くないよ。でも先輩のこと、もう怖いとは思わないけど、本性がわからない人とはお友達になれないと思う。』
人の顔を見て批判するなんて、今まで一度もなかったのに、なんであたしはここまで言えるんだろう。
リンカも呆気にとられている。
そして、先輩はと言えば……微笑んでる?!
それに気付いたリンカが慌てて言った。
『あ、ごめん。ミチカ話すことあったんだよね?口挟んでごめんね。』
『ううん。いいの。えっと先輩?』
なぜか顔がほんのり赤い先輩は『なに?』と言って頭をかいていた。
目が合わない。
『昨日のことだけど、突然帰ってビックリでしたよね。すみませんでした。』
『あ、いや。俺も調子のりすぎたし。ごめん。』
『それと、あたしに気を遣ってもらわなくていいですから。無理に一緒に帰ったりもしなくていいですし。』
『え?あ、なんか勘違いしてない??さっきのはそういう意味じゃ…』
『だったらどうしてキャラ作らなきゃいけないんですか?リンカには見せてもあたしには素の先輩を見せられないってことですよね。』
次第に語気が強くなるあたし。
リンカが珍しくオロオロしだした。
『あのね、ミチカ、あたしが変なこと言ったから気にしてるの?』
『リンカは悪くないよ。でも先輩のこと、もう怖いとは思わないけど、本性がわからない人とはお友達になれないと思う。』
人の顔を見て批判するなんて、今まで一度もなかったのに、なんであたしはここまで言えるんだろう。
リンカも呆気にとられている。
そして、先輩はと言えば……微笑んでる?!