キミが居なくても…~今を生きる~
車は、どんどん家から離れてく。
何処に向かってるのか、解らないまま 窓の外の流れゆく景色を眺めてた。
突然、シンジが手を握ってきた。
だけど、あたしは振り払う事も忘れ ただ ぼーっと窓の外を眺めてた。
「お前、付き合ってた時もそうだけど 高2の秋頃から笑わないよな!?」
「…えっ? 何か言った!?」
「だから、笑わないなぁと思って!」
「…可笑しくもないのに、笑えないじゃん!」
「まぁ、そうだけど…」
当たり前だけど、会話は弾まない…