【短編】秘密な愛詩
「ぁあ」

って龍紀が言った。


えっ


今一瞬、耳を疑ったけど…今一緒に食べるって。

奈月ちゃんと一緒にご飯食べるって言った。

悲しさが胸にこみ上げてくる私。

そんな私を無視して、奈月ちゃんと食堂に向かおうと教室を出て行った龍紀。

「霧崎さんは、大丈夫?」
って聞いてる奈月の声。
それに、龍紀が。

「大丈夫、大丈夫。」

って軽い調子で答えてるのが、聞こえてきた。

私彼女でしょ?


なんか、許せない。

こんな惨めな経験初めて。
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