【短編】秘密な愛詩
「大丈夫?メール…城内から?」

ドキッ

なにか嫌な感じ。

その名前を今聞きたくなかった。

「…ち、違うよ。」

思わず、嘘をつく自分。

なんで、嘘つかなきゃいけないんだろ?

「そう…なら良いけど、城内と文音さっき話してたみたいだったから。

城内って自分勝手過ぎて私ついてけないんだよね。」

真梨子は、勘が良い。
だから、私と龍紀の事も少しはわかってると思う。
でも真梨子は、私を信じてくれる。

私は、真梨子に《嘘》ついたのに。

“真梨子、私龍紀と付き合う事になったんだ。

でも私さっき龍紀と、話しも出来てないんだよ。私、彼女なのに。”

言ってしまいたい今の悩み。

でも言葉に出来ない。

まだ、真梨子には、龍紀と付き合った事は言ってない。
さっきのメールもあって、真梨子に本当の事が言えない。

龍紀に湧き上がった不信感。

龍紀が信じられなくなってきた。

交際2日目。

別れるの秒読みな予感。
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