【短編】秘密な愛詩
「俺だけど?」

悪びれる様子もなく、言う龍紀。

私の精一杯の気持ちを踏みにじるような行動。

ムカッ

「龍紀、2股かけてるの?
で、私は2番目なの?」

ムカついて、自分の思った事を言った。

「へぇ。そんな事文音も言えるんだ。」

そう言って、龍紀は私に近づくと、私の顎をあげ、

チュッ

「…え。」

私には、理解不能な龍紀の行動。

何が起こったの?

「ごめんね。文音の事試してた。」

何のこと?

ただ今私に解るのは、

ファーストキスを龍紀に奪われた事…だけ。
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