【短編】秘密な愛詩
「じゃぁ…。」

コホン

って、咳払いをしてから、龍紀が話し始めた。

内容は、龍紀の元カノとの話し。

正直、元カノって聞いた瞬間、寒気がした。

私じゃない女の人…昔龍紀が好きだった女の人の話し。

それを龍紀がするんだから…私の胸がまた苦しくなった。

でも、龍紀のその話しを聞いてると私の瞳から、涙が落ちてきた。

そして、その度に龍紀は、私に

「ごめん。俺が悪かった。止めるよ。」

って言ったり、

「こんなの、聞かせてごめんね。いつでも止めるから。」

って優しく声をかけてくれた。

龍紀自身、私が泣く事は、想定外だったらしく、とても、焦ってた。

でも私は、止めるって言われる度に。

「大丈夫だよ。」

って言ったり、

「これを、知らなきゃ私たち、本当の恋人になれない気がするから…だから聞かせて、最後まで。」
って言って、最後まで話しを聞いた。
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