モノトーン
今だって佑希を家の前まで送ってきたとこだし。
はぁ、辞めよ辞めよ!
こんな事でモヤモヤすんなんて俺らしくないし!
着替えますかね〜っ。
タンスを開けて適当に長袖を引っ張りだしてベットにほっぽり投げた。
上を脱いで上半身裸になった時に勢いよく部屋の戸が開いた。
え…
開いた…!?
ゆっくり振り向くと顔を真っ赤にした佑希が俺の事見て
ドアノブに手をかけたままフリーズしてる。
「れ…た?何してんの!?」
何してんのって
見りゃわかんだろ!!
「何って、着替えてんだよ。」
『早く上着ろしぃ!!』
「お前なっ!人の部屋来てノックもしねーってどーゆー神経してんだよ!?」
『私の部屋同然だもん!』
「ここは俺の部屋だろ!?」
『早く上着ろ!変態!!』
へっ、変態〜!?
コノヤロゥ〜っ。
イラつきを抑えて佑希を見た。
まだフリーズして俺を見てる。
ぶっ、まだ顔赤いし(笑)。
「なんだよ。」
ちょっと意地悪に言ってみたら
『なによ。』ってもっと低い声で言われてしまった。
「……なんでもないです。」
はぁっ!
ほんっとに佑希には弱いな、俺。