モノトーン
佑希がゆっくり尚大の横に座った。
そこ俺のベットなんですが…。
「俺は佑希ちゃん好きだよ?特別な意味でもね?」
尚大くん?
今サラっと告白しましたよね?
『尚大は私より2つも下でしょ?』
高校生になったばかりの尚大だけど
体は佑希より全然でかい。
「たった2つだよ!」
『またまた冗談ばっかりぃ。』
「好きな人いないなら俺の事見てよ」
尚大くん?
ここ君のお兄様のお部屋だよ?
そんな大事な事こんなところで話していいのかい?
『好きな人…』
佑希の動きが止まる。
佑希の好きな人…誰だ?
俺は二人に背中を向けてヘラヘラ笑った。
わざと、なんか動揺しちまいそうでさ。
『…いる、よ?』
え…
誰だろ…
なんか胸が痛くなった。
小さい小さい針が刺さったみたいで
一瞬、俺も言葉が出なかった。
「誰だれ!?兄ちゃんとか!?」
尚大の質問に少し困ったような表情、してる?
横目で見た佑希の顔は耳まで赤かった。
俺が、好きなんか?佑希…?
『ち…』
ちぃ?
『違うしっ!!誰がこっ、こんな…女ったらしなんか…』
ガーーン…!!!!!!!!