モノトーン
『無理すんなよ?』
「わかってるってば!玲大うるさい」
『う、うるさい!?お前なぁ、俺はお前が心配で…』
「心配してくれなんて言ってないし」
『は…?』
今のは悪いってすぐにわかった。
謝らないとね…。
『…悪かったよ。俺が嫌ならずっと安住とイチャついてろよ…。』
なんでそんな事言うの?
「イチャついてなんかないもん…」
『どうだか?』
玲大…?
『見てる限りアイツお前の事好きみたいだし、付き合っちゃえば?その方が俺も楽だし』
終わった…。そんな気がした。
「ごめんね…?やっぱり私といると疲れちゃうよね。…でも私安住くん好きじゃないよ?」
『散々言ってたから謝んのかよ』
「私は玲大が好きなんだもん」
どうせ嫌われるなら
最後の悪あがきくらい許してね?
『す、好き!?!?!?』
「大好きだもん…明日のリレー頑張ってって言いたかっただけだもん…私が悪い事言ったのだってわかってるもん…!!」
私泣いてるよね。
目の前にいる玲大の顔なんか滲んで見えないから目をギュッとつむった。
「安住くんじゃダメ…玲大がいいよ…」
今の私は素直だと思う。
言いたい事は言った。
だから私なんか構わないで?