モノトーン
『ん…そっかぁ…』
気まずくなった。
言葉が出ない。
私のせい…。
告白なんかしなければよかったな…。
「答えいらないよ?もう出てるしね。」
頑張って言わなくちゃ。
「だから私に振り回される事ないからさ。無理して一緒にいてくれなくていいよ。」
精一杯の嘘をついた。
ホントは一緒にいたい。
でもこう言わなくちゃ私も変われない気がした。
『無理?さっき俺が言った事気にしてんのか?』
「…。」
『お前ホントわかりやすいな(笑)気にすんな、忘れろ。』
玲大が笑ってる…?
『ホントは返事が気になるんだろ?』
「返事なんかいらねーし」
『嘘つけ』
「いらない!」
『まぁ明日さ、リレー1番とるし?恋のライバル増えるかもな(笑)』
「は?」
『冗談ですよー。まぁアレだ…』
玲大が私の涙を拭ってくれた。
恥ずかしかったけど私は黙って滲む玲大をじっと見つめた。
『泣かしてごめんな?俺、無理なんかしてねーからさ。帰りも待ってるよ』
それだけ言って玲大は練習に戻っていった。
そんな事言うなんてずるいよ。
馬鹿じゃないの?
馬鹿だよ…。