モノトーン
私たちは小さい時からずっと一緒だった。
いつから一緒だったかもわからないくらい昔から。
玲大の事は誰よりも知ってるつもり。
だから私以外の人間が玲大を私物化するのはどうも不快なのよね?
まぁ私は私物化してませんけど?
ダァーッ!
むしゃくしゃするけど済んだ事に落ち込んでたって仕方ないよね?
元気出さなきゃ晴香が心配しちゃう。
『なんか私も恋したいなぁ〜。しびれる出会いキボンヌ!』
「何それ(笑)。」
晴香はやっぱり面白い♪
けどっ!
「私もって何?も、ってぇ!」
『ありゃ、聞こえちゃった?』
「当たり前でしょ!好きじゃないわよ、玲大なんか…。」
『そうかなぁ?私にはそう見えないけどぉ?』
「な…っ!」
ニヤつく晴香は怖いからあまり目を見ないようにしてるんだ。
なんか心の中まで見透かされそうで…。