君の手。僕の手。
起きたときには昼になっていた。

着信履歴には昂ちゃんの文字。

「もしもーし」

「今から彩華ちゃん家来れる?」

「いぃょぉ!」

「何か適当に差し入れ買ってきて」

「はぁぃ」

昂ちゃんと会話して着替えて外に出た。

「寒…ッ」

あたしは歩いてコンビニに行った。

コンビニでジュースを買ってお菓子を買って彩華の家に向かった。

「寒いーッ」

そう言いながら二人乗りしてくっつくカップルが羨ましかった。

龍也はあたしのそばにいない…

ブーツで歩く音が寂しく聞こえた…

彩華の家に着くと見なれたバイクが3台あった。

「おじゃましまぁす」

玄関を開けるとブーツが2足靴が4足あった…

一足は昂ちゃんのティンバ。

一足は聡君のバッシュ。

一足はヒロのバッシュだった。

もう一足は見たことのない靴だった。

「誰だろう…」

少し考えて上に上がった。

みんなの笑い声が聞こえまた騒いでるなぁと思いながら彩華の部屋の前に立った。

そしてドアを開けようとしたときに誰かが言った。

「心配やきぃ迎え言ってくる」

ガチャッとドアが開きあたしは手に持っていた差し入れを落とした…。

「嘘…」

そこに立っていたのは龍也だった…。





< 100 / 128 >

この作品をシェア

pagetop