君の手。僕の手。
「俺あさってに帰るけん」

「あ…あたしの家こん?」

「璃香ん家ー?」

「…やっぱりいいゃ…」

少し下を向いてあたしは言った…

「行こうかな」

龍也はにこっと笑って頭をポンポンと叩いた…

「本当?」

「本当」

龍也はぎゅっと手を握ってくれた。

夜になりもうすぐ12時になろうとしていた。

「じゃぁ帰るわ」

そう言って龍也とあたしは家に戻った。

久しぶりに龍也と手を繋いで歩く道が懐かしかった。

「璃香の部屋行くの初めてじゃね?」

龍也はそう言いながら楽しみにしていた。

部屋に着き電気を着けて龍也とベットに座った。

あたしは久しぶりで緊張していた。

龍也は頬に手を当ててキスをした。

「久しぶり」

もう一回龍也は言った。

「寂しかった…」

あたしは龍也の胸に耳を当てて引っ越すときと同じように心臓の音を聞いた…

「また聞きよる」

龍也は笑いながら頭をなでてくれた…

「また小さくなったやろー」

「龍也がおっきぃだけやん!」

そう言いながらベットに潜って抱き締めた…

その温もりは懐かしく…

優しくて…

暖かくて…

幸せだった…。


龍也が夜中起きて電気を消してくれてた…

龍也が離れて目が覚めてあたしも起き上がった…


< 102 / 128 >

この作品をシェア

pagetop