君の手。僕の手。


彩華は飲み会のときにとってずっと出してなかったカメラを現像しに行ってた…

そしてあたしに龍也とキスしている写真を渡した…

夜になり昂ちゃんに家まで送ってもらった…。

バイクの風で手と顔が冷たく痛くなっていた。

「じゃぁまた次は大晦日に飲み会ね!」

「おぅ」

「昂ちゃん、あたし昂ちゃんとは仲良くしたい…」

「俺じゃだめかな…」

「だめとかじゃなくて…あたしは龍也が好きなんだ…昂ちゃんは友達としか見れない…」

「まぁ、諦めるとか出来んけど仲良くしような!」

昂ちゃんは笑ってバイクを走らせた…


家につき珍しくポストに手紙が入っていた…

ポストを開けると龍也からの手紙が来ていた…

急いで部屋に戻り封筒を開けた…

封筒を下に向けると手紙と龍也がいつもつけていたネックレス…そしてピンクのテディベアが入ってた…

手紙を開くと龍也の香水の匂いがした…

"びっくりするかなー?"

から始まった龍也の手紙…

大きな字で"好き"の二文字…

最後に"本気だよー!龍也"

少なくてばかっぽい手紙が心に染みて痛かった…

苦しくて苦しくて…

龍也が愛しかった…

彩華からもらった写真を眺め…写真に写る龍也の頬をなでた…

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