君の手。僕の手。
着信:龍也
「もしもし」
「今何しよった?」
「手紙来たよーっ」
「俺も!」
二人で笑いながら一緒に手紙の話をしていた…
「今度写真おくるけん!」
あたしはそう言って電話を切った…
龍也の声が聞こえなくなりシーンとした部屋が寂しかった…
日付が変わり26日になった…
細かに書いた日記も終わりに近付きあと2ページしか残っていなかった…
龍也の部屋に行ったとき書いてたらばかにされたっけ…
日記を閉じてそんなことを思い出しながらあたしはベットに入った…。
朝起きて顔を洗って部屋に戻りゆっくり日記を開いた。
そして最初から日記を読み直した…。
リュウジと付き合ってからの日記。
苦しくなって一回日記を閉じたけどもう一度読みはじめた…。
龍也の温もりを感じる日記…
あたしの生活は龍也が中心だった…
日記を読んでたくさん泣いた…
泣きながら日記を読んだ…
龍也がくれた指輪をチェーンに通してネックレスにしてつけた…
指輪を握って日記を読み続けた…
龍也…
あたしこんなに龍也が好きなんだ…
日記の最後には必ず
"龍也が好き"
の文字があった…。