君の手。僕の手。
新しいノートに書いた日記…。
この日記には龍也との思い出だけにしたかった。
これからもずっと一緒だもん。
この日記が来年まで続いてまた新しい日記を書いて…
この先何年も何十年も書き続けたい…
そう思っていた。
"龍也とは一生一緒がいい"
そう思ってた…
ずっと一緒だって…
思ってた…。
12月31日大晦日。
この日はみんなで飲み会の約束をしていた。
夜8時になり昂ちゃんがバイクで迎えにきてくれた。
昂ちゃんの後ろに乗った。
着いた先は龍也の引っ越しのときに飲み会をしたとこだった。
「大晦日なのに開いとると?」
「ここは特別なんよ」
「特別?」
「えっ?もしかして聞いてないと?」
「聞いてないてなにが?」
「いや…何でもない」
昂ちゃんは黙って入口を開けた。
すでにいつもの4人は集まっていた。
広い座敷にたった6人。
変な感覚だった。
「んじゃぁとりあえず!この半年近くおつかれーっ」
そう聡君が声をかけて乾杯をした。
引っ越しのとき龍也はここでみんなと笑っていた…
そんなことを思い出しながら飲み会を続けた…
途中で眠くなりカウントダウンを待たずに寝てしまった…