君の手。僕の手。
No.3//:出逢い
放課後―…
待ってましたと言わんばかりに彩華はニコニコしながら教室を出た。
久しぶりの街中。
「彩華、前々!」
何か可愛い服を見つけて自由気ままに走り回る彩華。
ついていこうにもなかなか…
「わッ…」
彩華はやっぱり人にぶつかり倒れていた。
「彩華…大丈夫?」
「だっ…大丈夫すか?」
ぶつかった相手は―…
どこの学校かわからないけど、私たちより年上なのは明らかだった。
「大丈夫?」
心配そうに見つめる男の人と驚いてる3人組。
彩華は睨みつけるように上を向いた。
でもその人を目にした瞬間笑顔になっていた。
「は、はい…大丈夫です!」
「あらら、今から俺らと遊ぶ?」
男の人はそう言って彩華を立ち上がらせた。
「いいんですかぁ?」
彩華はまんざらでもない顔で返事をしていた。
「ちょ…私リュウジがおるけん…」
「ちょっとだけ!お願い!」
彩華の強引さに押され渋々ついていくはめに…
彩華はずっとぶつかった相手と盛り上がっていた。