君の手。僕の手。

龍也に手紙が届くはずの2日後…

あたしはまだ部屋に閉じこもったままだった…

夜になっても連絡はなく…

ただぼーっと携帯を眺めていた…

何度も問い合わせをして…何度もかけても繋がらない龍也の携帯に電話をして…

毎日泣いて目は充血していた…

あたしは立ち上がって外に出た…

彩華に電話をかけて久しぶりに会おうと言って部屋に向かった。

部屋に入ると彩華はタバコを吸って携帯をいじっていた…

「璃香久しぶり!」

「ぅん…」

「…痩せた?」

違うよ…やつれたんだよ…

心の中でつぶやいた…

「最近聡君とどんな?」

「んー…ちょっとまぁいろいろあって喧嘩中」

「そっかぁ…ヒロ達元気にしてる?」

「元気だよ!相変わらず…昂ちゃんも元気だよ」

「昂ちゃん…」

「心配してたよ?」

「ぅん…」

「あたしも心配した…」

彩華はタバコを灰皿にいれてあたしの隣に座った…

彩華は前みたいにあたしを抱き締めて頭をなでた…

龍也みたいで…

優しかった…

「連絡…来んと?」

「ぅん…手紙送って今日届くはずなんだよね…」

「我慢せんで泣いていいよ?」



あたしは我慢していた涙をたくさん流した…

龍也に会いたくて…

龍也の声が聞きたくて…

龍也がいないあたしはずっと泣いていた…。


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