君の手。僕の手。
手紙が届くのは夕方…
それまでずっと何も手がつかないままぼーっとしていた…
出会いには必ず別れがあるんだよね…
龍也と別れたらあたし立ち直れないかもね…
龍也からもらった保護しているメールを一通ずつ読み返した…
「好きなのに…」
涙は枯れることなく流れ続けた…
夕方になりバイクの音が聞こえた…
急いで外に出てポストを確かめた…
封筒が1つ…
宛先には"矢島璃香様"裏には"仲馬龍也"の文字…
部屋に戻ってベットに座って開けるか開けないか迷っていた…
この封筒を開けて手紙を開いたとき…
あたしはまた震えが止まらなくなるかもしれない…
龍也と別れたらあたし…どうすればいいと…?
それから2時間ずっと悩み続けた…
結局自分じゃ判断しきれず彩華に電話をかけた…
「もーし??どうしたぁ?」
「手紙…きた…」
「手紙?」
「龍也からの手紙…」
「…何て書いてあった?」
「まだ…開けてなぃ…開けたほうがいいのかな…」
「どんな内容でも変わることはないんだけん開けてみらな何もわからんど?開けてみぃよ」
「ぅん…」
携帯を台の上に置いて封筒を開けた…