君の手。僕の手。
病院につき顔を見せた…
「結構切ったね〜笑」
「おじちゃん治るかな?」
「傷跡は一生残るな…でも見えにくくはなるから安心して!」
「はぃ…」
「よし…じゃあ手術しよっか」
「今から?!」
「今しないとだめだからな」
そう言われ小さな手術室に連れて行かれ目の近くに麻酔を打たれた…
「痛くない?」
何かで目の横をつつかれたが感覚がなかった…
「大丈夫です」
それから手術が始まった。
チクッとしたあとにスーッと何かが通る感触が気持ち悪かった…
「よしッ…」
先生の声がして目を開けた。
「次は来週またきて」
そう言われ彩華と病院を後にした。
「彩華ぁ…聡くんに言った?」
「ううん…」
「ちゃんと言わなきゃだめだよ?」
「ぅん…璃香は龍也くんとメールしてる?」
「してるよ!」
「え~どうなの?そういえば最近話すことなかったけんさー」
彩花はにこにこしていた。
そのとき龍也の話をいっぱいしてる自分が不思議に思えた…
今まで好きなんて感情はなかったはずなのに惹かれていること…好きだって気持ちに気付いた。