君の手。僕の手。
「これ龍也ーっ!?」
「俺俺。可愛いやろ」
「やだ全っ然違う!」
「昔はみんな可愛いとぜ!」
ベットの上に座り写真を手に取り笑い合っていた。
「龍也ーっ!」
ドアの向こうから女の人の声が聞こえた。龍也は面倒くさそうに立ち上がり
「待ってて」
と言い部屋を出た。
龍也の部屋は散らかっていて片付けが苦手っぽかった。筋肉つけるためなのかいろんな道具があった。
10分たっても戻ってこなかった…
いてもたっても居られず気を紛らわすために部屋を片付けていた…
「あぁーわかった!」
そう言いながら龍也が戻ってきた。
「きたぁ」
そう言い私はにこっと笑った。
「何してんの?」
「片付け!」
「やめろって!」
「なんでー?いいじゃん。汚いんだもん」
「はぃはぃわかったわかった。もぉいいから座ってろって」
「これ置いてからっ」
そして棚の上にアルバムを置こうとして背伸びをした…
「あぶない!」
振り向くと同時に足がずれ倒れた。
龍也は私の上にかぶさるようにして守った。
「…ったぁい…」
「お前やめろって言ったろ」
「だってぇ…」
龍也は真剣な顔をしお互い見つめ合った…