君の手。僕の手。

「ごめん…」

龍也は謝り背中を向けた…

「龍…也…」

「俺…最低だな」

龍也は責任を感じていた…自分が守れなかったこと全てを話した。

「璃香のそばにいる資格あんのかな…」

龍也はそう言う。

「龍也がそばにいないと怖い…」

だから私は震えた声で言った。

「璃香…ごめん…」

龍也はまた強く抱き締めた。

その日はずっと抱き締めながら部屋から一歩も出なかった。


次の日彩華が龍也の部屋に来た。

無言で彩花と聡君は私の話を聞いてくれた…

彩花は泣き出し聡君は床を殴った…

「でも…もう大丈夫だから」

私は必死で笑った…

「これからどうするん…」

「何もしない」

「俺が許さん」

龍也は立ち上がり聡君と二人で部屋を出ようとした。

「そいつ名前なに?」

「リュウジ…川崎リュウジ」

「リュウジ?」

「ぅん…」

「あーわかった」

そう言って二人は部屋を出て行った。

龍也達が戻るまで彩華と話していた…

夜8時を過ぎ龍也達が戻ってきて、服には血がついていた。

龍也は部屋に入り私を抱き締めた。

「安心しろ」

それから毎日4人で龍也の部屋に集まりいろんなことを話していた。

少しずつレイプされたことも忘れていけた…
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