君の手。僕の手。
背伸びをして龍也にキスをした。
冷たい風が龍也の温もりで暖まった体に当たり気持ちよかった。
「信じてもいい…?」
涙目で龍也を見つめた…
涙が頬を伝って落ちた…
「璃香を守れるのは俺だけだろ?」
龍也はあたしの頭をなでて笑った…。
「龍也…好きだょ…」
「帰ろう。」
「ぅん…」
震えた声で会話をした…。
手を繋ぎ龍也の家へ戻った。
握った手は強く離さなかった。
暗い夜道を二人で歩きながらいろんなことを話した。
龍也の家に着きいつものように龍也の部屋に戻った…
ドアを開けると彩華と聡君が座っていた。
「璃香!!」
彩華は泣き出しそうにあたしに抱き付いた。
「ごめんごめんッ」
あたしは笑いながら抱き付く彩華の頭をなでた。
「心配したんだょ!」
「ごめんってぇ」
彩華があたしから離れて聡君のほうを見ると昂ちゃんと知らない人がいた。
金髪で優しそうな顔をした人、浩之君。
みんなからヒロって呼ばれていた。
その日はみんなで色々と話をして朝を迎えた…
あたしはいつものように龍也のベットの中に潜り龍也の腕の中で眠っていた…