君の手。僕の手。

朝になり目が覚めると隣には龍也がいた。


龍也にキスをしてベットから出た。

一階に下りてシャワーを浴びて龍也の服に着替え階段を上がり二階に戻ろうとしたとき、

「璃香ちゃん…?」

振り向くと龍也の母親がいた…

「…璃香ちゃんよね?」

「お…おはようございます!いつも挨拶出来ずにご飯とかシャワーとか勝手にすみません!あ…あの龍也君まだ寝てて…で…あの…」

彼氏の母親何か初めてで何を話せばいいのかわからず緊張していた。

「そんなこといいわよ!少し話せるかな?」

龍也の母親は優しく笑っていた…

リビングに連れて行かれて龍也の母親はジュースを出してくれた…

「来週ね…引っ越すのよ…龍也は璃香ちゃん一人にさせるのが嫌だって言っててね…龍也だけ置いて行こうか迷ったんだけど…身内がいなくて、ましてや他人のとこに預けるわけにもいかなくて…」

「大丈夫ですよ!」

「璃香ちゃん寂しいでしょ…?」

「心配しないでください…龍也と離れてあたしも成長出来るかもしれないし…」

「…ありがとうね…璃香ちゃんは強いのね」

龍也の母親はあたしの隣に座り龍也と同じ様に頭をなでてくれた…


それは懐かしくて優しくて…忘れていた母親の存在を思い出させてくれた…


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