君の手。僕の手。
No.8//:一週間

「今から聡とそっちに行くよ。璃香も一緒におるんよね?」

携帯にはその文字が写し出されていた…。


見てないよ…


見てなかったょ…




龍也の笑顔を思い出しまた泣き出した…



暗い部屋にただ一人…

電気もつけずにボーっとベットに寝転び天井を見つめていた…


「あたしこれからどうなるんだろ…」


龍也がいなくなることが想像出来なかった…

毎日一緒に寝て…

毎朝龍也の腕枕の中で龍也にキスをして…

毎日笑いあって…

そんな毎日がなくなることが怖かった…。



大切な時間を奪われる恐怖感がとてつもなかった…






怖いよ…






体が震え…

目から涙が出て…

何も考えきれなかった…






最後の一週間…

明るく過ごせるのかな…






携帯が光りメールを受信した…


"受信:龍也"

「俺のこと嫌いになった…?」


龍也のメールにあたしは号泣した…



あたしが帰ったから…


龍也は傷ついてる…





「大好き…」


龍也に送った。


「俺…怖いよ…」



龍也のメールを見て龍也に電話をした…



「…もしもし…」

龍也の声は暗く…泣いてるように聞こえた…。

「何…してたん?」

ぎこちなく二人は会話していた…


< 67 / 128 >

この作品をシェア

pagetop