君の手。僕の手。
No.8//:一週間
「今から聡とそっちに行くよ。璃香も一緒におるんよね?」
携帯にはその文字が写し出されていた…。
見てないよ…
見てなかったょ…
龍也の笑顔を思い出しまた泣き出した…
暗い部屋にただ一人…
電気もつけずにボーっとベットに寝転び天井を見つめていた…
「あたしこれからどうなるんだろ…」
龍也がいなくなることが想像出来なかった…
毎日一緒に寝て…
毎朝龍也の腕枕の中で龍也にキスをして…
毎日笑いあって…
そんな毎日がなくなることが怖かった…。
大切な時間を奪われる恐怖感がとてつもなかった…
怖いよ…
体が震え…
目から涙が出て…
何も考えきれなかった…
最後の一週間…
明るく過ごせるのかな…
携帯が光りメールを受信した…
"受信:龍也"
「俺のこと嫌いになった…?」
龍也のメールにあたしは号泣した…
あたしが帰ったから…
龍也は傷ついてる…
「大好き…」
龍也に送った。
「俺…怖いよ…」
龍也のメールを見て龍也に電話をした…
「…もしもし…」
龍也の声は暗く…泣いてるように聞こえた…。
「何…してたん?」
ぎこちなく二人は会話していた…