君の手。僕の手。
家に着きバイクから降りて龍也にヘルメを返した…
「ありがとぉ。」
「…じゃぁ、明日な」
「ぅん…」
龍也は腕を引っ張りキスをした。
「朝俺がおらんけんて泣くなよ!」
龍也はにこっと笑い頭をポンポンと叩いた。
手を振って龍也が見えなくなるまで見送った…。
部屋に戻りベットに潜り込んで目をつぶった…
あと一週間…
龍也と一緒にいれる時間は出来るだけ笑顔でいよう…
龍也が寂しくないように笑っていなきゃ…
考えること全てが龍也だった…。
朝になりリビングへ行くと母の姿があった…。
「おはょぉ…」
「ご飯食べてくでしょ?」
「ぅん…ねぇお母さん?」
「んー?」
「帰ってこなくてごめんね…あと一週間龍也のとこおるけん…」
そう言って朝ご飯を食べて部屋に戻った…
「もしもーし」
寝坊けた龍也を起こすように声をかけた。
「お前早い…まだ寝させろよー…」
「龍也いつくるとぉ」
「んー…今から…」
「コンビニで待っとくよ?」
「わかったあ…」
龍也が迎えにくるコンビニまで歩いた…
龍也に早く会いたくて…
龍也の腕枕で寝たくて…
龍也、あたし龍也が大好き。
だんだん歩くスピードが早くなった。