君の手。僕の手。
龍也より先に着いて立ち読みをしていた。
龍也が来たら何て言おう。
いろんなことを考えた。
外を見ると龍也がいた。
「いつ来たん?言ってくれればよかったのに」
「今来たんよ」
龍也はあたしの手を握りほっぺにキスをした。
「うわぁッ…何すると…」
「そんな嫌がらんでいいたい!」
龍也は恥ずかしそうに怒っていた。
それからバイクに乗り龍也の家に向かった。
今日からまた龍也と毎日一緒にいれる。
龍也と毎日笑ってられる。
考えるだけで幸せだった。
龍也の背中をぎゅぅっと強く抱き締めにやけた顔を下に向けた。
"幸せ"
その言葉は今あたしの心の中にたくさんあった。
早く家に着いて龍也とくっつきたいよ…
龍也となら一緒にいるだけで幸せだった。
今は遠距離のこと忘れよう。
そう心に決めて龍也の部屋へ入った。
「ぅわぁ久しぶり!」
あたしはすぐ龍也のベットに寝転んだ。
「一日ぶりだろ」
笑いながら龍也はあたしの横にきて腕枕をしてくれた。
「龍也ぁ…あたし龍也の隣にいるときが一番幸せ…」
「うん…離れてもまた会ってくれるよな?」
「当たり前…」
そう言いながら龍也の腕の中でゆっくり寝てしまった…。