君の手。僕の手。
「うわぁ何かさっぱりしたね!」
「俺の部屋こんなきれいだったつたい!」
片付けが終わり二人で部屋を見渡した…。
きれいに片付いた部屋は龍也の部屋らしくなく寂しかった…。
龍也と見つめ合い笑った…
灰皿の中の黒い灰は龍也と龍也の元カノの写真が燃やされたことを証明させてた…
きれいな床は龍也との別れが近いことを知らせ…
荷物を入れた段ボールは新しい家に行くのを楽しみにしているように見えた…
「休憩しよ!」
そう言って龍也はあたしをベットに連れてった。
寝転びながらお互いを見つめる。
それが私達にとって一番の幸せだったのかもしれない…。
いつものようにキスをして…
笑い合って…
いつものように寝て…
龍也の温もりは幸せを感じさせた…
起きたときに龍也は誰かと電話をしていた…
「…じゃぁ夜11時頃に…うん…わかった」
その声は暗くて…
寂しそうで…
「起きてたん?」
「今起きた…」
「今日夜出かけるけど家おれる?」
「どこ行くん…?」
「…友達んとこ」
「誰?」
「クラスの奴が何か最後だけん会いたいて!」
明日飲み会があるのを知っていたあたしはおかしいと思った…。
でもここで疑うことも出来ずただうなずいただけだった…。