君の手。僕の手。

部屋につき龍也とベットに座った。

あたしは龍也の腕を抱き締めた…

「龍也が離れると思った…」

龍也は優しく頭をなでていた…

「俺だけの女やし俺は璃香だけの男だけん安心しろ」

「ぅん…」

それから朝までずっと話していた…


朝日がまぶしくなってきた頃二人で抱き付いたまま眠った…

これが二人で眠る最後のときだった…



龍也の引っ越しは明日…

今は引っ越しよりも龍也のそばにいたいと言う気持ちでいっぱいだった…



夕方になり目を覚ましシャワーを浴びて龍也を起こした…

龍也もシャワーを浴びて着替えをすませた…

龍也はあたしを乗せてバイクを走らせた…

あたしの家につき着替えをすませ飲み会の場所まで行った。

入口には貸し切りのプレートがかかっていた…

入口を開け龍也のあとを追った。

「今日貸し切りでーす」

と店の奥から声が聞こえた。

龍也は黙って座敷に座ってあたしを隣に座らせた。

「龍也ぁ!」

「お久しぶりっす」

「彼女さん?」

「は…初めまして」

「可愛いねぇ!おじちゃんもらおうかな!」

冗談混じりにおじさんが言っていた。

「今日何人か聞いたか?」

「3〜40て聞いたけどなあ!」
 
「そっかぁ」
 
龍也とおじさんはそれだけ話して会話が終わった…


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