君の手。僕の手。
No.9//:別れ

夜7時になり知らない人達がたくさん集まっていた…

「璃香っ!」

振り向くと彩華がいた。

「人多いけんちょっと外出れる?」

彩華はあたしに言った。

あたしは龍也に外で話してくると言って彩華と外に出た…。


「最近どうだった?」

「普通ー…かな」

「普通てなにーっ!」

「何か…寂しいんだ…」

「今のうち泣いとけ!」

彩華はあたしの背中をさすってくれた…

今日で最後…

明日から別々の県になっちゃう…

不安でいっぱいだった…

「璃香本当はここに来たくなかったよね…龍也君と二人でいたかったんよね…」

彩華は何でもわかっていた…

「彩華…ありがと…」

「今更!?友達なんだけん当たり前のことたい!」

彩華…ありがと…

何度も心の中で繰り返した…

「…本当に辛くなったらあたしにちゃんと言うんだよ?龍也君が引っ越してからもっと辛いと思うけん…」

「ぅん…」


泣きやんで彩華と中に入っていった…

飲み会はすでに始まっていて龍也の友達とたくさん話をした…。

でも龍也は違う友達のとこにいてあたしの隣にはいてくれなかった。

龍也の友達と飲みながらあたしは龍也のほうを気にしていた…


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