君の手。僕の手。

「龍也…ッ…」

今日から一人になる…

龍也がいない生活…


いろんなことを思い出して泣いた…


初めて龍也の家に来たとき元カノの存在を知った。

リュウジと別れるために会いに行ったときあたしはレイプされた…


龍也は迎えにきてくれた…

その場で抱き締めてくれた…

震えていた体が落ち着き…龍也の心臓の音を聞いて安心した…

あたしのそばには龍也がいてくれる…

龍也の家について龍也の部屋で龍也の腕枕で一緒に寝た…

次の日彩華と聡君がきた…

二人にあたしがレイプされた話をした…

リュウジは龍也の友達だった…

龍也と聡君はリュウジのとこへ行った。

龍也は帰ってきてすぐあたしを抱き締めた…


レイプされて一ヵ月…レイプされたことを忘れかけていた。


でも龍也が無理矢理キスをしたとき全てを思い出した…

そのとき龍也から離れようとした…

龍也を傷つけ…

自分から龍也の部屋を出て行った…


自分の部屋に戻り無意識に切った…


今はもう薄くなった傷跡を眺め…あたしは思い出した…。


龍也はあたしにメールを送ってくれた…。


龍也はこんなに想ってくれてるのに何であたしはすぐ離れようとしたのかな…。

龍也のメールでたくさん泣いた…

龍也に会いに行こうとしたときドアの向こう側に龍也はいた…




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