君の手。僕の手。


「帰ろう。」

龍也の言葉は優しかった…

龍也の手を握り一緒に歩いて帰った…。

部屋に入ると彩華と聡君と昂ちゃんとヒロがいた…

次の日初めて龍也が引っ越すことを知った…

龍也の腕の中にうずくまり涙をこらえた…。

彩華と聡君が帰ったあと二人になりベットの中で抱き締めてた…


急に龍也は引っ越すことを話した…。

次の日龍也のお母さんが優しく抱き締めてくれた…

そして一日だけ離れた…

部屋につき怖くなり龍也の温もりを思い出し泣いた…

龍也との電話を切ったとき寂しくなり彩華に電話をかけた…

彩華は来てくれた…

一人になることの怖さに震えあたしはまた傷つけた…

彩華と二人でごはんを食べ二人で泣いた…

彩華と聡君のとこに行ったとき龍也がいた…

でもあたしはその場から離れた…

龍也に会いたかったのに…

自分の気持ちとは逆に体は龍也から逃げていた…

夜中に龍也は会いにきた…

二人とも黙ってバイクにのった…

龍也の汗ばんだ背中の温もりが暖かかった…

夜景を見て強く…強く龍也と手を繋いでいた…

「一生一度の思い出…」

震えた手はお互いの大切さを確かめるようにしっかりと繋いでいた…

あたしはしゃがみ込んで泣き出したね…

龍也はあたしの頬を拭いてくれた…

優しくて大きな龍也の手で…優しく涙を拭いてくれた…。



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