君の手。僕の手。

「寂しいのはわかるけど早く会いたいのはお互い様だろ?」

龍也の言葉に胸が苦しくなった…

わかってるよ…

わかってるけど…

「ぅん…ごめんね」

龍也にメールを送り横を向いて泣いた…

「わかってるもん…」

泣きながらあたしはつぶやいた…



"どうしたぁ"

龍也が声をかけて…
あたしの頭をなでて…
あたしは龍也の腕枕の中でうずくまって…
龍也の大きい体をあたしは抱き締め龍也の腕の中でいつも泣いていた…

なのに…

龍也は会えない距離にいた…



それからずっと龍也と寝るまでメールをしていた…

龍也からメールが返ってこなくなって一時間はたった…

急にあたしは震え出し急に泣き出した…

一人になった孤独感…

誰もいない…

誰もそばにいない…

助けて…

助けて…

ガタガタ震える手を必死に動かして携帯を握り彩華に電話をした…

「もしもしー?」

「…か…彩……ッ…」

「璃香?どうしたん!?」

「わかんない…急に…震えが…止まらん…くなった…」

「落ち着いて!」

泣きながら必死に落ち着こうとした…

涙が止まらず苦しく息が出来なかった…

「今から行くけん待ってて!勝手に家入るけどいい?!」

「ぅ…ん…」

手から携帯が落ちた…



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